相続解決事例

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司法書士法人あかりテラスが実際に解決した相続解決事例

感情が爆発し兄弟ケンカへ!!

ご相談内容について

母が死亡。父は既に他界している。相続人は長男と弟。長男夫婦は母と同居していた。長男夫婦は母の介護のため、お金と時間をかけて面倒を見てきた。
弟は月に一度は病院に母の見舞いに来ていた。葬儀費用は兄が立て替えた。ご長男からの相談。

主な遺産は、自宅(土地・建物)・預貯金600万円・車・家財一式等

母が亡くなってしばらくして落ち着いた頃、兄弟は遺産整理の話し合いを行ったが、兄は当然に自分が家・財産を継ぐものだと考え、弟には遺産を相続させないことを伝えたところ、弟は「自分にも相続権がある」と主張した。
ずっと親と同居してきた兄は、つい感情的になり、「両親をずっと見てきたのは誰だと思ってるんだ!」と大声で怒鳴りつけ、弟は「自分も母や父の見舞いには来ていたし、ずっと気にかけていた。両親のことはずっと大切にしてきた。」と反論した。
これを機に兄弟間の仲は決定的に悪化してしまった。
兄が当事務所に来たときには、弟さんも感情的になっていて、「話が全くできない。電話にもでない。」という状態だった。兄も自分の態度に反省しており、話しをしたいという気持ちであった。

解決方法について

弟様に対し、改めてお兄様の遺産分割案(家を引き継ぐ代わりに預金の半分を渡す)、感情的になったことをお詫びすること、話がしたい旨を内容証明郵便で送付したところ、何度か書面のやり取り後、了解を得ることができ、兄弟仲も解決した。

解説について

両親が死亡し、子ども同士だけとなると、親の目がなくなり、お互いに遠慮もなくなり争いになることが多くあります。
死亡後は被相続人の銀行口座が凍結されることから、死亡ぎりぎりに引き出した葬儀費用について、実際にはいくらお金がかかったのか?や、香典の金額についてもトラブルになることはよくあります。
できるだけ明確にしておきましょう。
そして一番重要な点ですが、相続争いは、相続人同士の感情的な争いであるということを、認識しておきましょう。感情的な対応は絶対に良くありません。
早め早めの相続対策として、まずは生前に相談に来ていただくことを心からお勧めします。
相続対策とは、トラブルにならないために対策するのではなく、その家族にとって一番良い方法を考えるために対策するのです。
このように考えれば、全てのご家族にとって相続対策は必要といえるのではないでしょうか?

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096-285-6841

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